2001年4月、世界の新聞やテレビがある事件を報道しました。西アフリカのギニア湾で、10歳から14歳の子ども200人以上を乗せた船が、行方不明になったという事件です。
船に乗っていたのは、カカオ農園などで働くために、
近隣の国から不法に連れてこられた子どもたちと見られています。沿岸の国々はこの船の寄港を認めませんでした。
船が1週間ほど近海をさまよって、出発地だった港町に戻ってきたとき、子どもの数はわずか23人に減っていました。
残りの子どもたちがどこへ行ってしまったのか、今もまだ分かっていません。海に捨てられてしまったのではないかとも推察されています。
カカオの価格が低くて不安定な西アフリカの多くの農園主は、低賃金で子どもたちを雇います。働いている子どもたちの中には、人身売買によって近隣の国から売られてきた子どもたちもいます。

長時間のきつい作業や、殺虫剤・除草剤の使用で病気になったり、カマや危険な機械を使ってケガをする子どももいます。
学校に通うこともできず、毎日過酷な条件の下で働いている子どもたち。
チョコレートを見たことも、食べたこともない子どもたちが、今日もカカオ農園で働いています。
カカオ農園で働く子どもたちの詳しい情報はこちらから
カカオ農園と働く子どもたちに関する実態をまとめたILO(国際労働機関)のページ
働く子どもの問題に取り組むNGO「ACE」のカカオ特集ページ
カカオと働く子どもたちに関する詳しい内容が充実した
ILRF(International Labor Rights Fund)のホームページ(英語)
カカオ業界の自主的な取り組みが紹介されている
World Cocoa Foundationのホームページ(英語)
もともとは森林の低木の一部を切り、木陰で育てられてきました。
このような伝統的な栽培手法をとると、周りに鳥が集まってきて 害虫を食べるため農薬はいらず、より香りの良いカカオが採れます。
しかし多くの農村では、人口増加にともなう食糧不足や、 現金収入不足を補うため、土地を十分に休ませないで農業を続けた結果、 土のエネルギーを衰退させてしまう問題がおこっています。
単一作物ばかり栽培することで、森の生態系は著しく破壊されていきました。
またプランテーションといった大規模農園での栽培は、生産量を 増大させるため、過度の化学肥料や農薬を投下しており、 先進国では使用を禁じられている農薬も使われていることもあります。
農薬は、子どもを含めた労働者の体に触れ、地下水や大地も汚染します。
またカカオ農園をつくるために森林伐採が行われているところもあり、 生態系への影響が危惧されています。
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