チョコレボガーナプロジェクト

2.カクム国立公園プロジェクトカカオが育つ森

前へ次へ

 カクム国立公園は、ギニア森林に位置する周囲350平方キロの湿潤熱帯林が広がる自然保護区。カカオ栽培など農地開拓により破壊された森林や、その結果絶滅の危機にあるマルミミゾウやダイアナモンキーなど、森林生態系保全を目的に1990年に誕生しました。
この国立公園設立のため、長年にわたり活動を進めてきたコンサベーション・インターナショナル・ガーナ(CIガーナ)は、国立公園の周辺に位置するコミュニティで、森林を伐採せずに残しながら木陰でカカオを有機栽培し、地域住民の暮らしと自然保護を両立させる、コンサベーション・カカオ・プロジェクトを推進しています。
2002年から(株)リコーの支援を受けているこのプロジェクト。現地のカカオ組合や食糧省、ココア調査機関などと恊働しながら、受益者である現地コミュニティが積極的に参画しており、カカオの自然本来の生育に適したアグロフォレストリー技術と伝統農法の融合により、面積あたりの収穫率増加や品質の向上が得られています。また、農民自らが積極的に参加する農民フィールドスクールでは、訓練を受けた農民から新たな指導者を育成し、当初の4つのコミュニティで始まったプロジェクトは12のコミュニティへと拡大しています。
現地では、CIの専門技術スタッフによるモニタリングや生態系管理に加え、環境教育により地域コミュニティの生物多様性に関する意識も向上し、取引のノウハウや販売先確保の支援など、サステナブルな取り組みが総合的に行われています。

前へ次へ
チョコレボホームページへ チョコレボの活動をメルマガで読む