チョコレボガーナプロジェクト

3.ガーナ基本情報 世界第2位のカカオ生産国のいま

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 日本の約2/3の国土に2300万人が暮らす、西アフリカの国、ガーナ。アフリカ諸国の中で最も早くイギリスから独立したガーナは、民主化により政治的にも経済的にも安定しています。治安も比較的よく、国民性は勤勉でフレンドリーです。日本のODAによる成果もあり、道路などインフラは整備されてきたようで、特に首都アクラには大型シアターやショッピングモールなどが建設され、行き交う人々に活気が溢れています。
都市部では家電製品もかなり普及していて、人気のテレビドラマがなんと日本の「おしん」だという話には驚きました!苦難にあってもそれを乗り越えて頑張っていく姿に、多くのガーナの人々が自分たちの姿を重ねて共感しているそうです。
主な輸出産品は、もちろんカカオ。他には金や鉱産物、木材が挙げられます。隣国コートジボワールに次ぐ、世界第2位のカカオ生産国で、世界のカカオの約1/6にあたる量を供給しています。 一方で、カカオ生産をはじめとする農業の拡大と木材の輸出の影響で、生物多様性の宝庫だった広大な森林が失われつつあります。
農業のために森が切り開かれ、単一作物の過剰な生産や農薬の使用などによって土壌が疲弊してしまい、植物が育ちにくくなったエリアが増えているのです。この森林の減少により、絶滅危惧種を含む動物の生活圏が脅かされ、生態系のバランスが崩れることにより、さらに加速度的に森林破壊が進んでしまいます。
また、カカオ農家の生活は決して豊かなものではありません。ガーナでは現在、子どもが強制的に働かされるケースはほとんどないと言われていますが、国の主要産業であるカカオ生産に従事しているといっても、安定した暮らしが約束されているわけではありません。ほとんどの親が、子ども全員を学校に通わせたくてもできないという厳しい状況なのです。

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